はじめに
資産形成、自分年金を目的として投資を始めて1年半ほどですが、自分年金のための投資で高配当もしくは増配の米国ETFは何かいいものはないか探しています。
(私の資産形成の方針はこちらの投資はじめて1年の振り返りにまとめています。)
今までに、米国連続増配ETFとして『RDVY』『2014(DGRO)』を調べたので、ここにVIGを加えた比較をしてみようと思います。(VIGは今度詳細をまとめてみようと思っています。)
RDVYの詳細はこちらに、2014(DGRO)の詳細はこちらにまとめています。
2014は2024年1月18日に上場予定で、DGROは日本の証券会社で購入ができないので、記事を書いている時点では、どちらも購入できませんが、まもなく2014が購入できるようになります。
2014とDGROは同じ指数のINDEXファンドなので、基本的に同じ成績になります。
そのため、2014はDGROの実績を使って比較しています。
おそらく2014は新NISAの成長投資枠で購入できると思われているので、新NISAで購入できる米国連続増配株式ETFの比較になります。
新NISAで米国連続増配株式ETFの購入を考えている方の参考になったら幸いです。
調べたことをざっとまとめるとこんな感じです。
こちらは過去の実績を調べた結果をまとめたもののため、将来の成績を保証するものでありません。投資は自己責任になりますので、その点はご承知おきください。
・RDVYが、設定来の価格の上昇率、増配率は最も良い。
ただし、経費率が0.50%で他の2つと比べて4倍以上と高い。
・また、値動きの上下が大きく、減配も他の2つに比べて多い(設定来の1/3が減配)。
➡︎ RDVYは他のETFに比べて安定感がないと言えそう。
・VIGと2014(DGRO)は、DGROの設定来9年でみると価格の上昇率は同じ。
増配率は、直近3年はVIG、直近5年、設定来(VIGは設定来10年)ではDGROの方が良い。
・2014は通貨が円のため、円で購入、分配金受け取りをしたい場合は、これ一択。
では、これから詳細を見ていきましょう。
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そんな日本人投資家に向けて、私たちは主に、米国の個別株に関する情報を提供しています。
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*本広告の情報は、投資の成果を保証するものではありません。
投資自体は自己責任でお願いします。
比較結果
基本情報
VIG | 2014(DGRO) | RDVY | |
管理会社 | Vanguard | Blackrock | First Trust |
設定日 | 2006年4月21日 | 2024年1月18日 (2014年6日10日) | 2014年1月6日 |
通貨 | 米ドル | 円(米ドル) | 米ドル |
経費率 | 0.06% | 0.11% (0.08%) | 0.50% |
保有銘柄数 | 314 | – (428) | 50 |
純資産総額 (百万米ドル) | 78.761 | – (23,845) | 7,960.79 |
分配金利回り | 1.81% | – (2.67%) | 2.31% |
決算月 (分配金月) | 3, 6, 9, 12 | 2, 5, 8, 11 | 3, 6, 9, 12 |
2014はまだ上場前なので、括弧書きの数値はDGROのものになります。
ざっとまとめると、こんな感じかなと思います。
・経費率はVIG、2014は十分低いですが、RDVYは0.50%と高い。
・保有銘柄はRDVYは50銘柄と、他2つの314、428銘柄と比べると少ない。
ただし、50銘柄あるので分散は効いていると思われ、どれも分散投資されている。
・純資産総額は、VIG、RDVYともに約80億米ドル
(1兆1520億円 1米ドル=144円で計算)と十分あり、流動性は大丈夫と言える。
・分配金利回りはどれも2%半以下でそんなに高くない。
VIGは分配利回りは、1.81%と他の2つの2.67%, 2.31%に劣る。
・どれも年4回分配金月がある。2014だけ分配金の月が異なる。
セクター構成
VIG | 2014(DGRO) | RDVY | ||||
1 | 情報・テクノロジー | 22.1% | ヘルスケア | 19.49% | 金融 | 29.90% |
2 | 金融 | 18.3% | 金融 | 18.90% | 資本財 | 15.95% |
3 | ヘルスケア | 15.4% | 情報・テクノロジー | 15.31% | エネルギー | 12.38% |
4 | 資本財 | 13.1% | 資本財 | 11.27% | 基本素材 | 12.15% |
5 | 生活必需品 | 12.2% | 生活必需品 | 10.56% | テクノロジー | 11.91% |
6 | 一般消費財 | 6.9% | エネルギー | 7.31% | ヘルスケア | 7.63% |
7 | 素材 | 4.4% | 公益事業 | 6.67% | 一般消費財 | 6.08% |
8 | エネルギー | 3.5% | 一般消費財 | 6.00% | 生活必需品 | 2.03% |
9 | 公益事業 | 2.7% | 素材 | 2.65% | 通信 | 1.97% |
10 | 通信・サービス | 1.4% | 通信 | 1.51% | ||
11 | 不動産 | 0.0% | 現金/金融派生商品 | 0.32% | ||
12 | その他 | 0.0% | その他 | 0.00% |
・全てのETFで金融が大きな割合を占めている。
特にRDVYは金融が約30%ある。
・他は情報テクノロジー、ヘルスケア、資本財がどのETFでも上位を占める。
➡︎ 金融、情報テクノロジーが多めなので、景気に左右されやすいと思われます。
パフォーマンス
黄線:VIG、紫線:DGRO、赤線:RDVY
・2015年以降で比較すると、どれも同じような値動きとおおよそ同じ成績です。
・ただし、ここ1年を見るとRDVYの成績が一番いいです。
・VIGとDGROはほぼ同じですが、若干DGROの方が成績が良いです。
・RDVYは他のETFに比べると、値動きの幅が大きいように見えます。
ETFの価格の上昇率を見てみるとこんな感じです。
VIG | 2014(DGRO) | RDVY | |
直近3年平均 | 8.50% | 10.09% | 22.63% |
直近5年平均 | 9.06% | 8.58% | 7.94% |
設定来10年 | 10.54% | – | – |
設定来平均 | 8.90% | 10.21% | 11.18% |
・直近3年をみると、RDVYが圧倒的に上昇率が高い。
・直近5年は、VIGが最も上昇率がよく、逆にRDVYが最も上昇率が低い。
・DGRO、RDVYは設定来9年なので、VIGの設定来10年と比較すると、
RDVY(11.18%)が最もよく、VIG(10.54%)とDGRO(10.21%)はほぼ同じ。
・VIGだけ設定が2006年と古く、この中では唯一リーマンショック期間を含むため、
設定来にはその影響があるかと思われる。
➡︎ VIGはリーマンショックを経験しつつも、年平均8.90%の上昇率がある。
・DGRO、RDVYが経験したリセッション(不景気)は、コロナショックのみ
(すぐに金融緩和で回復)で、リセッションでどれだけ下落するかは少し不確かな
ところがある。
分配金比較
VIG | 2014(DGRO) | RDVY | |
直近3年平均 | 11.79% | 8.55% | 20.27% |
直近5年平均 | 9.50% | 10.18% | 21.09% |
直近10年平均 | 8.74% | ー | ー |
直近15年平均 | 7.90% | ー | ー |
設定来平均 | 8.47% | 9.51% | 11.17% |
増配年数 | 14年 | 9年 | 6年 |
減配年数 | 2年 | ー | 3年 |
直近の連続増配 年数 | 10年 | 9年 | 2年 |
・全てのETFで設定来8%以上の増配率がある。
・増配率はどの期間もRDVYが最も良い。
・VIGのみ設定来が15年以上あり、DGRO、RDVYが設定来9年なので、
VIGの設定来10年と比較すると、増配率はRDVYが最もよく、
VIGとDGROはほぼ同じ。
・DGROは設定来全ての期間で増配している。VIGもほとんどの期間で増配している。
・逆にRDVYは設定来期間の1/3で減配がある。
そのため、直近5年と設定来の増配率が10%も差がある。
さいごに
今回は、米国増配株式ETFのVIG、2014(DGRO)、RDVYについて比べてみました。
こうしてみると、こんな感じかなと言えます。
・RDVYが、設定来の価格の上昇率、増配率は最も良い。
ただし、経費率が0.50%で他の2つと比べて4倍以上と高い。
・また、値動きの上下が大きく、減配も他の2つに比べて多い(設定来の1/3が減配)。
・VIGと2014(DGRO)は、DGROの設定来9年でみると価格の上昇率は同じ。
増配率は、直近3年はVIG、直近5年、設定来(VIGは設定来10年)ではDGROの方が良い。
・2014は通貨が円のため、円で購入、分配金受け取りをしたい場合は、これ一択。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました!
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